ある方の話によると、日本は黒船来航の昔から、外交が苦手なんだそうです。
それと同時に、沖縄の人は昔から優しいんだと思います。良くも悪くも。
周りの大国に翻弄され続ける運命なのでしょうか。
基地の無かったころ、戦前の沖縄がどんな世界だったのか、祖父母世代の人々が亡くなってゆくのと一緒に、幻となって消えていってしまうような気がします。
もし沖縄戦が無かったら、基地が作られていなかったら、今日の沖縄がどんな世界になっていたのか、知る由もありませんが、きっと、何かものすごく大切なものが違っていたのでしょう。近代化の波とはまた違った何かが。
沖縄戦が終わって65年経った今も、戦闘機の爆音が県民の心を蝕み続けています。
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先日、レッスンの時、生徒さんの気分転換に一緒に沖縄民謡を歌ってみました。「谷茶前」、「安里屋ユンタ」、本を見ないと歌えない自分の悲しさ…
歌詞は標準語バージョンと、うちなーぐち(琉球語)バージョンがあります。
琉球語の方でたどたどしく歌ってみると、去年他界した祖母の声が脳裏に浮かんで切なくなりました。それと同時に、琉球語の節に乗って、戦前の沖縄の残像が一瞬目に浮かんだような気がしました。