petit à petit

沖縄在住ピアノ弾き、運天暢子(うんてんのぶこ)の気まま日記

開邦高校芸術科卒業生によるコンサート

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開邦高校芸術科音楽コース31期生の皆さんによる大学卒業記念コンサートです。

若い皆さんのフレッシュな演奏が楽しみです!

先日の発表会でゲスト演奏して頂いた、うちの教室の卒業生も2名出演されます。

 

ちなみに私はここの11期生で、時の流れを感じて感慨深いです…

最近の開邦卒業生はこのように仲間で演奏会をよく行なっているようで、若手の皆さんの活躍が目覚しいです。

炎の騎士

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夫(渡久山正人)が出演する演奏会です。

那覇市文化協会あけもどろ総合文化祭 声楽部門

2023年3月4日(土)18時開演

パレット市民劇場

入場料1500円

 

多彩な歌い手の皆さんが出演されます。

夫は3人の歌い手さんの伴奏をするのですが、

ヴォルフのメーリケ歌曲集より「炎の騎士」の伴奏が途方もなく難しいらしく、文字通り練習に燃えております🔥

参考に色々な音源を聴いていたら、youtube上でウーヴェ・ハイルマン氏が師であるシュヴァルツコップのレッスンを受けている動画を夫が発見し、2人で感激して見入りました。

https://youtu.be/svri8_lubqk

こんな方が20年前沖縄県立芸大にいらしてたのです。当時毎週伴奏に通っていて、ピアノを弾く身にも感化させられるものが大きく、恵まれた日々でした。

 

お時間ある方、勇姿を見にぜひ足をお運びくださいませ。

発表会色々

開演前

夫と共に主宰しているピアノ教室TokuPiano(那覇市山下町)の第10回発表会を行いました。

https://tokupiano.jimdofree.com/

 

2008年に一人目の生徒さんをお迎えし、2010年に第1回発表会を開催して以来、一年数ヶ月おきに会を重ねてまいりましたが、いつに間にやらお陰様で第10回を迎えることができました。

第10回を記念して第3部には、教室卒業生でこの春沖縄県立芸術大学ピアノ科を卒業されるお二人をゲストにお招きし、演奏を披露してもらいました。

二人がうちに来ていた頃を思い出し、感慨深く聴かせてもらいました。皆への刺激と励みになったことと思います。

現在在籍中の生徒さんは年齢層が幅広く、ピアノへの取り組み方も十人十色ですが、それぞれが現在のベストを尽くしてくれました。本番は一度きりですから、うまくいった、いかなかったと本人の思いはそれぞれあると思います。それでも発表会から2週間程経った今、レッスンに戻って来た全員の器がひと山乗り越えた結果大きくなっているのが感じられ、舞台経験の大切さを再認識しています。

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また、去った週末は県立博物館・美術館の講堂にて、amicus music clubの発表会があり、ヴァイオリンの生徒さんたちの伴奏をしてきました。

最後は全員での合奏があり、ピアノではこういうことが出来ないので、いいなぁ〜と羨ましくなりました。

個人の演奏でも、リハーサルの時から聴き合って互いを励ましあったり、楽屋での様子でも皆の結束力が窺い知ることができました。

 

うちの教室は年齢層や進度が幅広く、住んでいるところも幅広いため、連弾をしようにもなかなかきょうだい以外だと難しいのですが…生徒間の交流の機会をもっと作っていきたいなと思う機会となりました。

 

 

 

 

コンクール審査

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今年のクリスマスは、なはーと大劇場にて、ブルグミュラーコンクール沖縄ファイナルの審査員を務めてまいりました。

 

地区大会を経て来た皆さん、長期間曲と向き合ってきた成果をそれぞれ出されていました。

様々な演奏を聴かせてもらい、私にとっても色々勉強となる時間を過ごさせてもらいました。

 

リサイタル回顧

11/3のリサイタルはお陰さまで無事終えることが出来ました。

終演後は神経が昂ってしばらく良く眠れない日が続き、その後はリサイタルロスで気分が落ち込み…一方で生徒のコンクールがあったり、新しい生徒さんも増え、と慌ただしい11月でしたが、ようやく落ち着いてきたので記録を書きたいと思います。

フランクの「プレリュード、コラールとフーガ」と「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」をいっぺんに演奏するというのは私にとって欲張った離れ業ではありましたが、ヴァイオリニストの岡田光樹先生の多大なるお力添えと御指南のお陰で挑戦することが出来ました。

二つの大作を同時に勉強することで、フランクの語法や彼が目指した方向性をより深く感じることが出来たと思います。

フランクのことを調べるうちに、彼の人間性や生き様にも惹かれていき、作品への共感が強くなっていったのですが、そのあたりが聴きにいらして下さったお客様に強く伝わったのではないかと思います。様々なご感想を頂きましたが、「表現が強くなった」「暢子さんがこんな情熱を秘めているなんて」といったご感想を多く頂きました。ある方は「クラシックの演奏会に行くと、知っている曲や聴き覚えのある曲を聴いてきれいだな〜と感じることが多いのだけど、今回のは初めて聴く曲だったけれど演奏の情熱をすごく感じて、最後らへんは聴いている自分が試されていると感じるくらい圧倒された。」とおっしゃって下さいました。

プログラム最後はソナタだったのてすが、まさに作品に「弾かされた」、そして共演して下さった岡田先生に必死に食い付いていった結果なのだと思います。かつてない充足感を持って演奏を終えることが出来ました。

 

また、「お子さんもいるのに凄いね!」と多くの方に言って頂きましたが、私はピアノを弾きたくて弾いているだけなので、凄いのはむしろサポートしてくれた家族です。

今回のは10年振り3回目のソロリサイタルでしたが、次回は10年も経たないうちに、ライフワークとして4回目を目指したいと思います。

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佐々木加代子先生50周年

私の最初のピアノの先生、佐々木加代子先生のお教室が50周年を迎えられ、記念演奏会に私も特別演奏として呼んで頂き、山梨県大月市へ行って参りました。

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父の仕事の関係で6〜9歳の間を過ごした大月に、このような形で戻ってくることが出来て感無量でした。温かく迎えて下さりお世話になりました皆様方に感謝申し上げます。

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今回と35年前の写真を並べてみました。

実行委員の皆様が本当に先生を慕って結束されていて、佐々木先生の偉大さと50年の重みを感じさせられました。

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演奏会翌日は何と私が公開レッスンを💦おこがましくて恐縮でしたが、真っ直ぐ熱心な生徒さんに接して心が洗われる思いでした。貴重な経験をさせて頂きました。

f:id:tokupianobuko:20220928151033j:image大月のシンボル、岩殿山

私自身にとって、大月にいた頃とその後の沖縄とで分断されていた人生が今回繋がったように感じ、自分の歩みを見つめ直す機会となりました。

この充実した気持ちをそのまま11月のリサイタルに繋げて行きたいです。