petit à petit

沖縄在住ピアノ弾き、運天暢子(うんてんのぶこ)の気まま日記

お父さん

日曜日、久々に実家に入り浸って譜読み籠りをしました。

父は2階にいて、下から聞こえてくる私の殺気立った練習をBGMに、テレビを見てくつろいでいたようです。(くつろげたか?)

ちょっと休憩したら?とミカンを手に父が部屋に入って来て、こう言うのです。

「なんか、上でピアノを聴いていると、昔を思い出しちゃったよ。」

「昔って?」

「…おじいちゃんが元気だったし、のぶちゃん(私)はお嫁に行っちゃうしさ…」

悲しそうではないけれど、何とも言えない、くしゃくしゃの目をした、父のこんな表情を見たのは初めてでした。

私は今までこの家で、ピアノの練習をただ一人でしていたのではなかったんだなぁ・・・

早く親孝行ができるようになりたいものです。